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橋本 和幸; 松岡 弘充; 出雲 三四六
Journal of Nuclear and Radiochemical Sciences, 2(1-2), p.5 - 9, 2001/12
リン酸基を含む化合物を配位子とする放射性レニウム錯体は骨集積性を示し、転移性骨がんの疼痛緩和効果が期待されている。本研究では、新たに最適合成条件を明らかにしたアミノメチレンリン酸(EDTMP,EDBMP,NTMP)を配位子とするRe錯体の骨集積機構の基礎的な検討として、骨の無機質の主成分であるヒドロキシアパタイト(HAP)へのRe錯体の吸着挙動を調べ、吸着係数に対するpH,イオン強度等の影響を調べた。その結果、Re-EDTMPのHAPへの吸着係数は、溶液のpHに大きく依存しており、実験を行ったpH範囲(3~4)ではpHが低いほど大きいことがわかった。また、イオン強度が低いほど吸着係数が大きいことが認められた。さらに、配位子の違いによるRe錯体の吸着挙動を比較した結果、同一条件下では、Re-EDBMPRe-NTMPRe-EDTMPの順に吸着係数が増大することが明らかになった。
武部 愼一; D.Xia*
JAERI-Research 95-024, 14 Pages, 1995/03
土壌の性質と土壌平衡水の性質との関係から、種々の土壌に対するテクネチウムの吸着挙動を好気条件下でバッチ法により調べた。また、原研砂に活性炭あるいは鉄粉を添加した人工的な土壌試料に対するテクネチウムの吸着挙動についても同様に調べた。実験の結果から、グライ土を除いた全ての土壌においてテクネチウムの分配係数は非常に小さいこと、人工土壌試料の分配係数は非常に大きいこと等が分かった。この分配係数は人工土壌の混合物が多いほど反応時間が長いほど大きい傾向が見られた。核種の固定に関する物理化学的な過程や吸着様式について検討を加えた。
田中 忠夫; 大貫 敏彦
Geochemical Journal, 28(5), p.369 - 376, 1994/00
被引用回数:5 パーセンタイル:15.93(Geochemistry & Geophysics)バッチ実験で測定したCsの分配係数に及ぼす土壌量と水溶液量との比(固/液比)の影響を海岸砂質土壌、カオリン及び石英砂の3種類の土壌について調べた。3種類の土壌についてのCsの分配係数は、固/液比が増大するに従って減少した。このとき、土壌から水溶液に溶出した陽イオンの濃度は、固/液比にともなって変化した。しかしながら、共存する陽イオンの濃度を10mol/lと一定に保った場合、Csの分配係数は固/液比の影響を受けなかった。これらの結果は、固/液比はCsの分配係数に直接的な影響を及ぼさないが、固/液比に基づく土壌からの溶出陽イオン濃度の変化が分配係数の変化を生じさせたことを示した。
大和 愛司; 佐々木 憲明; 原 啓二; 宮原 要; 秋好 賢治
PNC TN1100 94-003, 355 Pages, 1993/11
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武部 愼一; 山本 忠利
Radioisotopes, 37(12), p.681 - 684, 1988/12
種々の条件下におけるCoの砂への吸着挙動を調べた。吸着量は約1日でほぼ平衡状態に達し、低濃度範囲でFreundlich型の吸着式に従い、極低濃度範囲でHenry型の吸着式に従った。pHの影響は中性で分配係数は最大値を示すが、酸性及びアルカリ性では分配係数は1~2桁小さくなった。雰囲気の影響については、酸性で分配係数は好気条件下の方が嫌気条件下よりも大きく、アルカリ性では逆に好気条件下の方が嫌気条件下よりも小さく現われた。温度依存性については、酸性で分配係数は温度の逆数に反比例し、アルカリ性では温度の逆数に比例した。共存イオンの影響は、濃度が低い場合には見られず、濃度が高い場合にそれらの影響が現われた。
山本 忠利; 武部 愼一; 和達 嘉樹
Radioisotopes, 29(8), p.373 - 376, 1980/00
CsとSrの放射性核種の砂に対する吸着挙動を調べ、さらに分配係数に及ぼすpHの影響を調べ、それらの結果に基づいて放射性核種の分配係数について検討したものである。 CsおよびSrの砂への吸着様式は、10~10mol/lの極低濃度範囲では、Freundlich型吸着の近似であるHenry型吸着に従うことが分かった。このことから、砂の粒度、pH、共存塩濃度等の条件が一定であるならば、放射性核種の分配係数は核種濃度に依存せず、一定の値をとることが明らかとなった。
富塚 知博; 金谷 佑亮*; 佐藤 哲也; 浅井 雅人; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 水飼 秋菜; 長 明彦; 西尾 勝久; 永目 諭一郎; et al.
no journal, ,
タンタル表面におけるローレンシウム(Lr, Z = 103)の吸着挙動を調べるため、種々の温度条件におけるLrのイオン化効率を測定した。得られたイオン化効率は、低温領域においてSaha-Langmuir式の計算値より低い値となった。得られたイオン化効率の温度依存性に基づいて、タンタル表面へのLrの吸着挙動について議論する。
飯島 和毅; 北村 哲浩; 宮原 要
no journal, ,
調査で得られた環境中における放射性セシウムの移動現象に関する理解を概観するとともに、そのほかの放射性核種の分布状況を放射性セシウムと比較した。森林から土壌粒子とともに1年間に流出する放射性セシウムは、初期沈着量の0.1%程度で、リターや下層植生が繁茂していれば、森林の植生によらなかった。湧水点付近で採取された渓流水中には、地下水より高濃度の放射性セシウムが含まれており、溶存態放射性セシウムがリターの分解や土壌からの脱離により生成し、湧水点付近で溶解したことが示唆された。河川水中の溶存態放射性セシウム濃度は、いずれの河川でも1Bq/Lより低かった。福島第一原子力発電所近傍における放射性核種分布状況の方位依存性は、発電所内における分布と同様なので、サイト外の分布状況に基づきサイト内の分布状況を推測することは可能と考えられた。
桑野 涼*; 永石 隆二; 伊藤 辰也
no journal, ,
福島第一原子力発電所ALPS凝集沈殿系の炭酸塩スラリー廃棄物で起きた溢水事象は、高粘性のスラリーが放射線分解で生成した水素を保持したことに起因する。この高粘性はスラリー中の懸濁物(SS)粒子表面が親水性(吸水性)であることにより生じるため、この表面を低親水性物質によって被覆(修飾)することで水素保持の抑制が期待できる。ここで、抑制の程度を定量的に議論する上で、SS粒子表面の親水性を評価することが重要である。そこで本報告ではシリーズ発表の1番目として、ガス吸着測定装置を用いて、SS粒子表面の水蒸気吸着挙動を乾燥・水分吸着の2条件で測定して、現行のスラリーと、親水性低下処理を施したスラリーのSS粒子表面の親水性をそれぞれ評価して、これらを比較した。